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【離島診療報告】(H15.6.30〜7.3)
6月30日23:50発・フェリーとしまに乗船、離島行きが始まった。
4月上旬・6月上旬に予定されていた計画は、天候不良のため中止。
十島村役場の職員2名(保健師1名)・鹿児島こども病院の女医
と私(看護師)の4名のチームで、船中で1泊。
翌朝、6:00に最初の口之島に到着。
今回の診療計画(予定)は、
7月1日(火)
@口之島8:30〜9:50 A中之島11:00〜12:10
B諏訪之瀬島14:00〜15:00 C悪石島16:10〜17:20
7月2日(水)
D平島11:00〜12:00 E小宝島14:00〜15:00
F宝島16:00〜17:00
7月3日(木)
名瀬へ移動 飛行機で帰る。
上記のようになっており、初日は、4カ所を巡回する予定で
あった。天気も素人目にはまずまず。
しかし、海上は、荒南風という、前線に向かって風が吹き込み、
海がしける状態とのことで、この日の診療は1カ所のみ。
【口之島診療所】では、常駐している看護師さんが、子供たちの
身長・体重をはかり、待っている。
幼児3名・学童1名・成人2名を診療。
平日の為、学童は診察を受けるため登校を遅らせていた。
先に診察し、急いで学校へ。こども達の表情は、ミンミンゼミの
鳴き声の中、とても輝いていた。
2日目は、少しばかり、強行突破?でいこうということで
(みんなの中に全部の島をまわりたいという熱い思いがあったので)行政船ななしまの協力を得て、4カ所をまわった。
【中之島診療所】9:00〜9:45
乳児1名・幼児4名を診療。3歳児健診異常なし。みんな元気。
【平島診療所】11:00〜12:00
幼児2名・学童1名を診療。時間の余裕もあったので、疾患について、母親にもこどもにもゆっくりと話ができた。
【悪石島診療所】13:30〜14:30
乳児1名・幼児2名・学童2名を診療。
ここでは、予定されていた日本脳炎の予防接種が無事3名とも
行うことができた。また、口之島から来島中の11か月の乳児の
1歳児健診も行った。
【小宝島】抜港
当初の予定は14:00〜15:00であったが、詰め込んでの巡回のため
時間がずれ込み、引き潮のため接岸できても岸壁によじ登る?
ことができず。電話連絡で、熱を出して待っているこどもが
いるとのことであったが、やむなく明日へ。同行の保健師が、
「バッコウって、何回聞いても嫌な響きなんだよね…」と、ぽつり。ここで港を後にする際は、離島診療のきびしさをひしひしと感じた。
バッコウという表現も初めて知った。いざ、宝島へ。
【宝島診療所】16:35〜18:15
予定されていた4名の日本脳炎の予防接種も無事終了。
ここでも、口之島から来島中の3歳児の健診もできた。
この日、諏訪之瀬島の診療も予定されていたが、対象者が、
我々とすれ違いで、鹿児島に行ったとのことで巡回せず。
2日目の診療は、小宝島のこどもを気にしつつ終了。
3日目の朝。雲一つないいい天気。
天気予報によると、1.5mの波のはずが、おそらく3mは
あるでしょう、というくらいの波。叩きつけられながら進んだ。
居眠りの船の中、何回か頭を窓にぶつけつつ無事接岸、
岸壁をよじ登った。こわかった。ここで、足を切断した方も
いると脅された。
【小宝島診療所】8:45〜9:35
幼児1名・学童3名・成人1名を診察。
発熱のこどもは微熱が続いていたが、比較的元気もあって安心した。
以上で、今回の診療は終了。
私自身、初めての経験で不安もあったが、各島をまわるごとに、
大自然の厳しさを体験しつつも、なぜかしら癒されていく自分を
感じた。
これからも、微力ながら島の人々の健康、そして大自然に関わって
いけたらと思う。
中薗 明美(看護師)
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