【よくある病気(3)】

「プール熱(咽頭結膜熱)」

プール熱とは

 いわゆる夏風邪と呼ばれており、プールでの感染の多いことから、プール熱といわれています。しかし実際にはプール以外でもうつります。また特別夏に多い病気でもなく、1年を通して見られます。アデノウイルスによる感染が原因ですが、アデノウイルスにも様々な仲間がおり、肺炎や出血性膀胱炎を起こすものもいます。

症状

 40℃台の高熱、頭痛、のどの痛み、手足の痛み、はな水・せき、目の充血、目やになどがあります。発熱期間は長いものでは一週間に及ぶことも有ります。

どうやってプール熱にかかるか

 アデノウイルスが原因の病原体です。ウイルスはかかった人のくしゃみやせき・便・目やにに混ざっています。それを吸い込んだり、触った手を口に入れることでウイルスが体に入ります。ウイルスをもらって5〜7日くらいで症状が出てきます。

検査

 症状だけではアデノウイルスかどうか確かなところはわかりません。プール熱は採血で炎症反応も高くなるため、細菌の感染症と見分けるのは困難です。しかし最近は外来で、のどをぬぐってアデノウイルスがついていないかどうか簡単に検査ができます。約20分くらいで結果がでます。しかし実際にアデノウイルスがついていても、約3割は陰性の結果となることも知られており、確実に知るには、血液検査が必要です。

治療

 プール熱に特別効く薬は有りません。細菌の感染症と見分けることも難しく、抗菌薬を処方されることもあります。また眼症状に対しても、目やにが強い時には細菌の感染症も考慮して、抗生物質の点眼液が使われることもあります。いずれにしてもアデノウイルスをやっつける薬はありませんので、でてきた症状に対し必要な薬を使っていくことになります。元気がなくなり水分をとれなくなると点滴で水分を補給することも必要になります。また学校保健法にて、咽頭結膜熱は『主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止』となっていますので、その間しっかりと休養することが大切です。  

予防

 アデノウイルスは感染力が強いウイルスですので、予防が効果的です。プール後によく目を洗う、また体・手洗い・うがいをしっかりすること。生活では道具・タオルを共用しないこと、最も重要なのは手洗い・うがいです。当たり前と言えばそうなのですが規則正しい生活が健康を保つうえでは重要でしょう。


★プール熱(咽頭結膜熱)についてもっと知りたい方は‥
 →感染症の話:咽頭結膜熱
  (国立感染症研究所 感染症情報センター)