【第47回こども公開講座】平成10年1月11日

鹿児島大学医学部附属病院長
小児科教授 宮田晃一郎

「家庭内で起こるこどもの事故」
−−−保護者の日常的な注意で防げることが多い−−−

1. 誤飲・誤嚥

◎一番多いのはタバコ、次に薬です。
 ハイハイするこどもは何でも口に入れます。
 何をどれだけ飲んだか?‥と言うことが重要です。
 残っている物を持参し、受診しましょう。

◎急に咳き込み呼吸が苦しそう(ゼーゼー言う)になったときは、
 ピーナッツなどが気管・気管支に入っている可能性があります。
 直ちに受診しましょう。

◎予防
 1)高い所に置く
 2)引き出しや戸棚に入れる
 3)容器には必ず蓋をしておく
 4)使用しない薬や化学製品は捨てる
 5)飲食物の容器に食品以外の物を入れない
 6)コイン・ボタンなどで遊ばせない
 

      

2. 外傷

◎包丁やナイフで切ったり。転んで手足や頭を打ったりすることが
 多い。

◎出血が止まりにくいとき、腫れが強いとき、痛みが強いときなど
 は、受診しましょう。

◎頭を打った場合には、直後はどうもなくても脳内出血が進むことが
 ありますので、24時間はいつもの元気があるか気をつけましょう。
 

      

3. やけど

◎やけどは0歳から2歳に多い事故です。
 原因は、熱い飲食物・ポットの湯・アイロン・やかん・風呂・花火
 などたくさんあります。

◎やけどをしたら、すぐ水や氷で10分以上冷やしましょう。

◎予防
 1)ポットややかんなどをこどもの手が届く所に置かない。
 2)赤ちゃんを抱いたまま、コーヒーやお茶など熱いものを
   飲んだり食べたり運んだりしない。
 

      

4. 溺水

◎お風呂で溺れることが一番多く、鹿児島県でも毎年のように死亡
 したり脳障害を残したりするこどもがいます。

◎呼吸をしていないときには、人工呼吸をしながら救急車を呼びま
 しょう。

◎予防
 1)5歳以下のこどもを一人で入浴させない。
 2)二人のこどもを同時に入浴させ、一方を浴槽に残したまま、
   他方をタオルで拭いている間に溺れた例があります。
 3)こどもは水遊びが好きです。前日の残り湯で遊んでいて溺れ
   ることもあります。浴室のドアはこどもの手の届かない所に
   必ず鍵を掛けましょう。
 4)人工呼吸法・心マッサージ法を、まさかの時(溺水に限らず)
   のためにできるようにしておきましょう。




★こどもの事故についてくわしく知りたい方は‥
 →「子どもの事故」(鹿児島県ホームページ)
 →「子どもに安心をプレゼント」(国立保健医療科学院)