【長期入院案内】

 


 開院以来急性疾患の患児だけでなく精神的な面へのケアを必要とするこども達の入院が増えています。

 アトピー性皮膚炎、気管支喘息、言語発達遅滞、登校拒否、自閉症など1か月以上の入院を必要とした患児が、ここ5年余りで50名になりました。2歳児〜高校生までと年齢層は広く、入院期間も長いものでは1年5か月にも及びました。

 アトピー性皮膚炎児には朝夕のシャワー浴、ターメリックオイルマッサージ、気管支喘息児には喘息体操の指導、登校拒否児には臨床心理士によるカウンセリングなど治療内容は異なるものの、心身の鍛練ということでは統一した治療を行っています。

 また、アーユルヴェーダ(インド伝承医学)による食事療法も取り入れ、個々の体質に合った食事メニューとなっており、自立心を培う為に配膳もセルフサービスになっています。

 就学前(3〜5歳)のこどもにおいては、お箸が持てない、パンなどの袋を開けられない、ミカンの皮をむけない、おしっこのトレーニングが出来ていない、服のボタンを掛けられない、入浴しても手足すら洗えない、散歩に出てもすぐに座り込む、タオルを絞れないなどが現状です。

 そこで、おしっこのトレーニングでは、まずオマルを使い、後始末はスタッフと一緒にし、回を重ねながらトイレへの誘導を試みていくことで改善していきます。袋を開けられない、ボタンをかけられない、皮をむけないなどは、スタッフと一緒にやりながらはもちろん、こども達同士でも声を掛け合ったり、時には手を出して教えあったりしながら学習する様子も見られます。

 体操、瞑想では3階のベランダや作法室を使い、洗濯物を干したり、取り入れたり、外に出たりと、階段を1日何回も上ったり降りたりすることが足腰の鍛錬にも役立つようで、散歩の距離も少しずつ伸びてきました。

 間食(おやつ)が無いせいか3度の食事もきちんと摂るようになり、野菜嫌いも少しずつ改善されてきています。また、セルフサービスによる食事では、欲しいだけ取り分けるのでなく、自分のお腹の空き具合をみて上手に盛り付けも出来るようになりました。

 学童になると、自分だけの世界に閉じこもりがちになり、同室の幼児へも無関心を装ったりしていますが、日が経つにつれ同室者同士、兄弟姉妹のような関係になり、表情も和らいで声掛けも多くなってきています。
 心身の鍛練を主とした入院となっていますので面会はお断りしています。
 その代わり家族へは、こども達の様子を記録し1週間おきに発送して成長を見守っていただいています。

 

【長期入院実績】

疾患別入院状況

言語発達遅滞 11人
気管支喘息 14人
アトピー性皮膚炎 11人
登校拒否 7人
てんかん 1人
緘黙症 1人
情緒障害 3人
被虐待児 2人
肥満 1人
遺糞症 1人

入院時の年齢 2歳〜18歳
入院期間 11日〜590日