【H17年度肥満教室 実施報告】

 今年も暑い夏がやってきました。

 クーラーの効いた部屋で冷たい物を飲み食いし、戸外で遊ばない子どもが増えているように思えます。そのような日常は、生活・身体のバランスを崩し、小児肥満など生活習慣病の原因の一つになると考えられます。
 当院では、生活習慣病にたいして、薬や過度の食事制限に頼らず、日常生活のリズムを整え、大自然の流れに従うことにより防ぐことができないかと、毎年夏休み期間中に肥満教室を実施しています。今年も、7歳〜19歳までの9名が集まりました(肥満児以外の喘息児なども含む)。

 始めは、1日のスケジュールをこなすのに精一杯で、日を追って疲れがたまる様子がみられましたが、1週間をすぎる頃には徐々に慣れてきて、自然と体が動くようになりました。また、このような生活を送ることにより、自分の身の周りのことができ、苦手な食物も食べられるようになったりと、成長がみられました。誰一人体調を崩すことなく、生活のリズムを体にきざみ、健康的に体のバランスを整えていることを感じました。

 環境・考え方・年代といろいろ異なる子どもが集まり、慣れない集団生活の中、思い通りにならず衝突し、ケンカすることもありました。しかし、相手の気持ちを考える大切さを学び、相手を思いやり、助け合い、協力し合いながらこの夏を乗り切り、大切な友達を得たことと思います。

 戸外活動としては、例年行っているプールの他に、ソフトボールチームを作り練習に励みました。運動が得意な子・そうでない子、さまざまでしたが、日を追うごとに、少しずつ上手くなっていきました。始めは嫌そうに参加していた子も、徐々に興味を持ち、“よく走り・投げ・打つ” 姿がみられました。
 8月下旬には、病院スタッフと共同のナイター試合を、伊集院野球場を借りて行いましたが、子どもたちの楽しそうな笑顔が輝いて、すごくよい体験になったと思います。

 遊びでは、川遊び・キャンプファイヤー・お菓子作りなども行いました。自然とふれあう中で、そのすばらしさ・楽しさ・大切さなど、たくさんの事柄を学べたのではないでしょうか。とても生き生きとした子ども本来の姿が見られました。

いつも暖かい笑顔で、みんなを癒してくれるユウキくん。
みんなを優しく見守り、まとめてくれたミナミちゃん。
少しずついろいろな事に興味を持ち、みんなとの関わりが増えてきたワタルくん。
野球・ソフトが、得意で上手なヒサノリくん。
ムードメーカーで、場を盛り上げてくれたマミちゃん。
明るく、みんなを引っ張ってくれたリサちゃん。
元気いっぱい、少しお調子者のタツヒロくん。
甘えん坊だけど明るく、おてんばのナナちゃん。
絵が上手で、負けず嫌いのダイチくん。

みんな、それぞれの個性の光る子どもたちでした。

 みんなが帰る前日に、お別れ会を行い、みんなで練習した、“ビリ−ブ”という曲を、歌いました。この1か月にあったことが次々と浮かび、みんな涙目でした。
 辛いことも多くあった約1か月。みんなで協力し、乗り越え、自然の大切さや、やりとげた時のうれしさなど、たくさんのことを学び、感じたことでしょう。一人一人の表情を見ていると、入院時より凛々しく、一廻り大きくなった姿がみられ、すごく素敵な1か月だったということを深く感じました。

 まだまだ夏の暑さが残る中、みんな笑顔で元気に帰って行きました。